ねこまんまの発祥
2019年10月18日 12時58分
ねこまんまは、想像どおりに自然発生的に生まれたものでしょう。その歴史は1,000年を余裕で超えるのではないかと言われてます。
相次ぐ争い事で社会が乱れていた頃から、庶民の主食であったでしょう。
天下泰平の江戸時代になっても中期を過ぎると政治も腐敗してきました。
鎖国の弊害もあってか、物資の交流も限定され貧富の差も広がっていました。
そうなると社会を支えているはずの農民などには、富は回って来ません。
それどころか、低級武士でさえも食事に困っていたとされています。
こうして自然に、ご飯と味噌汁だけのねこまんまが食事の中心になってきたのです。
ねこまんまの材料は、安くて簡単に手に入り作るのも簡単だからです。
最もねこまんまが流行った地域に静岡、和歌山、鹿児島があります。
この地域に共通することは、いずれもカツオの獲れる地域だと言う事です。
当地で生産される鰹節は、ねこまんまにはぴったりだったのです。
明治に入ってからもなお、その後しばらくは内戦状態が続きました。
さらには、第二次世界大戦が終わるまで日本の庶民は恵まれていた訳ではありません。
いつ飢え死にするかもしれない境遇であみだされたのが、ねこまんまなのです。
ねこまんまからは、このような厳しい生活が伺えます。